8��G}t@0�`p�&�. 0000020189 00000 n
[13], 地震活動が活発な南米大陸の西海岸の長さは約7,000km[14]で、全周が約40,000kmの環太平洋造山帯の約18%で、その内チリは南北へ約4,300km[15]、ペルーの海岸部の直線距離は約2,000km[16][17]、エクアドルとコロンビアがそれぞれ約700kmを占めている。, 世界最長の連続した造山帯であるアンデス山脈は北はベネズエラから南はティエラ・デル・フエゴへと約8000kmに達し[17]。 0000091238 00000 n
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ホーム > 研究成果 > 研究成果記事一覧 > 2005年 > チリ中南部沿岸の堆積物に過去の巨大地震の痕跡, 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)活断層研究センター【センター長 杉山 雄一】は、チリ・バルパライソ大学(以下「UCV」という)、米国地質調査所(以下「USGS」という)との共同調査により、1960年チリ地震の震源域に位置する沿岸湿地において、過去約2000年間の地層の中から、津波や地盤の沈降による環境変化で堆積した砂層を8層発見した。最上部の砂層は1960年チリ地震による津波堆積物である。すなわちチリ地震と同規模の巨大地震が、チリ海溝沿いで過去からくり返し発生していたことを示しており、堆積物の放射性炭素年代測定から、その発生間隔はおよそ300年であることが明らかになった。, チリでは16世紀以降の歴史記録の中で、100~150年おきに地震が発生していることが知られている(西暦1575年、1737年、1837年、1960年)。しかし、今回発見された地層の証拠によれば、1960年チリ地震に先立つ同規模の地震は1575年の地震であり、1737年、1837年の地震は比較的規模が小さかったため地層に痕跡を残さなかったと考えられる。同様の現象は、産総研がこれまで行ってきた千島海溝沿いの調査からも明らかになっている。海溝沿いにくり返し発生する地震は、時折通常よりも規模が大きい「異常な」巨大地震になると考えられ、2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震もその例の1つと言える。, 地震の長期的発生予測のためには、過去に発生した地震の履歴を解明し、再来間隔を見積もることが重要である。産総研はこれまで千島海溝沿いや北米カスケードにおいて、USGSとの共同研究により、海溝型地震の履歴や津波の研究で成果を上げてきている。一方、観測史上最大の1960年チリ地震の震源となったチリ海溝沿いの地震の履歴はいまだに十分に解明されていない。この海溝沿いから発生する津波は、日本まで到達して被害をもたらしえることから、本地域における地震の履歴の解明は、我が国における遠地津波の防災という観点からも非常に重要である。歴史記録の乏しい本地域では、地形や地層の地震痕跡調査が、地震の履歴の解明において最も有効な方法であることから、産総研、UCV、USGSの3カ国の研究機関の連携により、1960年チリ地震で実際に津波と地殻変動が記録された地域で共同調査を行った。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、ナスカプレートが南米プレートに年間8.4cmの速度で沈み込んでいる(図1)。1960年5月22日に発生したチリ地震は、この海溝沿いを震源としており、規模は観測史上最大のマグニチュード9.5で、昨年のスマトラ沖地震(マグニチュード9.0)を超えるものであった。津波は丸一日かけて太平洋を渡り、日本まで到達して被害をもたらした。日本での死者・行方不明者は142人にものぼる。1960年チリ地震以前には、歴史上、津波を伴う地震が16世紀以降に100~150年間隔で3回(西暦1575年、1737年、1837年)記録されているが、それ以前の地震の履歴を解明するには、地形や地層に残された津波や地殻変動の痕跡を見つけ調査する必要がある。そこで産総研とUCV、USGSの合同調査チームは、チリ中南部沿岸のマウジン川河口周辺の湿地において、トレンチ掘削調査を行った。調査地域は1960年チリ地震における震源域のほぼ中央付近に位置しており、地形や地層に津波や地盤の沈降の痕跡が残されている。, 湿地では2kmの範囲で60箇所のトレンチ掘削調査を行い、地表から深さ1~1.5mまでの堆積物の観察を行った(図2)。湿地では通常、泥炭質の土壌が堆積しているが、1960年チリ地震の際には、津波によって運ばれた砂が、最大約15cmの厚さで湿地表面を覆ったことが地元住民により目撃されている。トレンチ壁面では、当時の砂層が下位の土壌を一部削りながら堆積して、その後再び土壌に覆われている様子が観察された。同様の砂層と土壌との関係は、さらに下にもくり返し積み重なっていることが明らかになった。また、場所により土壌と砂層との境界は、干潟の生物が巣穴等を掘って乱した跡が見られ、地盤の沈降によって湿地から干潟へ環境が変化したことを示している。したがって1960年チリ地震以前にも、同様の津波や地殻変動を伴う地震がくり返し発生していたと考えられる。これらの地層の痕跡は全部で8回分検出でき、上位からA~Hと識別した(Aは1960年チリ地震)。それぞれの土壌の中から、当時生息していた植物の遺体を採取し、放射性炭素年代測定を行ったところ、Bは1575年の地震に対応し、以下、C:AD 1220~1400年、D:AD 990~1190年、F:AD 430~660年、H:BC 80~AD 220年と推定された。したがって平均すると約300年間隔で巨大地震が発生していることが明らかになった。これはプレートの沈み込み速度から計算される発生間隔(250~350年)と矛盾しない。, トレンチ掘削調査では、歴史記録にある1737年と1837年の地震の痕跡は確認されなかった。これは、この2つの地震が1960年チリ地震よりも規模が小さく、地層に痕跡を残すほどの津波や地殻変動を伴わなかったためと考えられる。, マウジン川河口付近には、1960年チリ地震時の地盤の沈降による浸水で枯死した木が、現在でも多く見られる(図3)。これらのうち、特に幹の太い15本の立ち枯れ木について年輪を計測した。その結果、8本が1837年以前、2本が1737年以前から生育しており、2回の地震を経験しても枯死することはなかったことを示している。すなわち1960年チリ地震のような地盤の沈降による浸水はなかったと言える。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、100~150年間隔で地震がくり返し発生しているが、約300年間隔で、時折1960年チリ地震のような通常より規模の大きい(マグニチュード9クラスの)巨大地震となり、地層に痕跡を残していると考えられる。このような性質は、最近、世界各地の海溝沿いでも明らかにされつつあり、2004年スマトラ沖地震もその例の一つと考えられる。, 今回の成果は、チリのみならず日本を含む太平洋沿岸での津波防災にとって非常に重要な基礎資料である。今後、過去の地震における震源域の広がりをより詳細に解明するため、広範囲において同様の調査を行い、地震の履歴を確認する必要がある。また、海溝型巨大地震の特性を知るため、1960年チリ地震時およびその後現在までの地殻変動を定量的に解明する予定である。. チリ大地震でも地球の質量が一瞬、わずかに自転軸に向かって集まり、自転速度がわずかに上昇した。 今回のチリ大地震は、巨大なナスカプレートが隣接するプレートの下に沈み込んだ際に発生しており、「プレート境界型地震(逆断層型)」に分類される。
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チリ地震は、南アメリカ大陸のチリ共和国および近海にて発生した個々の地震の通称であり、それらの総称でもある[1]。, チリの位置する南アメリカ大陸の太平洋岸は環太平洋造山帯の一部であり、海溝(ペルー・チリ海溝)、造山帯(アンデス山脈)などの地殻活動が活発であり、地震や火山活動の多い地域である。ここではアンデス山脈の中部以南の太平洋岸に位置するチリ、および地勢上連続しているアンデス山脈東部のアルゼンチン西部山岳部、ボリビアのアルティプラーノも含めた地域における地震活動について記述する。これらの地域における地震の発生メカニズムはナスカプレートと南米プレートが年間約7㎝の速さで衝突し収束型境界となり、ナスカプレートが南米プレート下へ潜り込む沈み込み帯となっている。地震はプレートの衝突、沈み込みにより蓄積された歪の解放によるものであり、コロンビア、エクアドル、ペルーにおける地震と共通している。, また震央が海上の場合を特にチリ沖地震と区別する例も見られるが、こういった慣例も厳密には運用されておらず、1960年に発生し日本にも大きな津波被害を及ぼした地震は、バルディビア近海で発生したM9.5の巨大地震で震央は沖合であったが、チリ地震と呼んでいる[1]。これはチリに限ったことではなく、他の南米や中米各国における地震の場合でも○○地震と○○沖地震は厳密に運用されていない。, 重い海洋プレートであるナスカプレートは、年間約7cmの速さで南米プレート(大陸プレート)へ衝突し、その下へ潜り込み、歪を蓄積させ続けている。衝突面では南米プレートを巻き込みペルー・チリ海溝を形成し、大陸部分では陸地を隆起させアンデス山脈を形作っている。 その結果、地質構造は褶曲・断層・火山などが形成され、ボリビアの周辺では高原台地を形成している。, 南北に7000Kmを超える南アメリカ大陸は、南米プレートの西側に形成されている。南米プレートの東端は大西洋中央海嶺でプレートが誕生しており年間約25mm東西に広がっている[2]。南米プレートの西端では主にナスカプレートの潜り込みが起きておりペルー・チリ海溝およびアンデス山脈を形作っている。ナスカプレートは西から若干北よりの東へ向けて南米プレートへ向かい潜り込んでいる。衝突の速さは北部で65mm/年、南部で80mm/年で大きな差は無いが沈み込み帯の影響による地殻変動は複雑であり、火山活動、地殻変形、地震など大半の地殻活動が大陸の西側、コロンビア西部、エクアドル、ペルー西部、チリで起きている[3]。また南米大陸の太平洋岸の南端では南極プレートが潜り込んでいる。, 南米大陸の太平洋岸は、環太平洋造山帯の一部で地球上で造山運動や火山活動が活発な地域であるが、エクアドルからチリにかけては特に地殻活動が活発な地域で巨大地震が繰り返し発生している[4]。, 上記のプレート間の相互作用特に沈み込み帯における年間約7㎝以上の歪の蓄積が、大地震のエネルギー源となっている。地震活動は活発で、マグニチュード8から9クラスの巨大地震も起きており、その津波による影響は東アジアまで達している[6]。, 南米大陸周辺の過去の大きな地震の震央は、北半分のコロンビア・エクアドル・ペルー沿岸、南半分のチリにかけて頻発しており、M8以上の巨大地震を発生させている数百キロメートル規模の地殻破壊領域もコロンビアからチリにかけて確認されている[7]。, 震央はペルー・チリ沖のペルー・チリ海溝周辺から、チリからボリビアのアルティプラーノ、アルゼンチンの西部山岳地方にかけての内陸数百㎞の範囲に分布している。海溝からの距離に比例して震源は深度を増しており、深度は数十㎞から数百㎞に達している。アルゼンチンにおける大きな地震の多くは、隣国チリとの国境地帯である西部のアンデス山脈で発生している。詳細はアルゼンチンの地震(スペイン語版)を参照。同様にチリ北部ペルーとの国境地帯も連続した地震活動の活発な地域であり当記事の記述に含める。またチリ独立以前の歴史地震、および旧ペルー・ボリビア領内で発生し震央が現在チリ領となっているものも当記事に含める。 0000146951 00000 n
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@�Q���I�����0+p�M�i�hs��PJ�{����`����d��ΐ� �ּ��[/��s��Q�LXj�6H�-`g�e��$��D��k��G��Ɍ�X2�H>�[ȿU��'�����A�u�F9�g またチリ国内では北半分で地震が多発しており、ナスカプレートの南端で6回の地震、以南の南極プレートが沈み込んでいるロス・ラゴス州からティエラ・デル・フエゴにかけての地域で4回の計10回が南半 … 海溝もコロンビアの太平洋沖のコロンビア海溝[18]からエクアドル海溝[19]、ペルー・チリ海溝約5,900kmと南米大陸の太平洋岸沖に連なっている。, 1586年(天正14年)、1687年(貞享4年)、1730年(享保15年)、 1837年(天保8年)、1868年(明治元年)と1878年(明治10年)、1922年(大正11年)、1960年(昭和35年)、2010年(平成22年)2月28日にチリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達し三陸沿岸で観測された[4]。, 19世紀以前はマグニチュード推定8.0以上、または死者推定100人以上の地震をes:Anexo:Terremotos_en_Chileより抽出。 trailer
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三陸沿岸で夜明けの海を見つめていたある漁師は、吉村昭の取材に対してこんな言葉で1960年チリ地震津波の襲来を伝えたという。これほどドラマティックではなかったにせよ、2010年2月28日に我々が目のあたりにした光景も、まさにこのようなものであった。そしてこのような光景は、天正14年にも、貞享4年にも、享保15年と天保8年にも、明治元年と明治10年、大正11年にも三陸沿岸でみられたという。チリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達することは、けっしてめずらしいことではないのである。, 南米チリ共和国は、火山や地震活動に関しては、日本以上に活動的な地域である。ここ数年の例をあげても、2007年1月22日から始まったPuerto Aysenフィヨルド内で起きた地震活動(これは噴火を伴ったと考えられている)と津波、2008年5月に始まり4000人を避難させたChiaten火山の噴火、そして2010年2月27日の巨大地震と大規模な災害がチリ南部で次々と起こっている(図1)。この巨大地震は低角逆断層の震源メカニズムをもち、プレートの沈み込みと直接関連しているが、ほかの活動は斜めに沈み込むプレートの横ずれ成分を解消するように発達したLiquine-Ofqui断層帯に沿って生じている。また、Villarrica火山をはじめとするチリ中央部の活火山の活動も、近年活発になってきているようである。, チリのテクトニックセッティングを概観してみよう。図1にプレートと第三紀以降の火成活動の分布を示した。ここで目につくのは、沈み込む海洋プレートと火成活動との関係である。チリ海嶺が沈み込んでいるタイタオ半島の北側では、北側に向かって次第に古くなるナスカ・プレートがおよそ9 cm/yの速度で東北東へ、南側では南に向かって次第に古くなる南極プレートがおよそ2cm/yの速度でほぼ真東に向かって南米大陸の下に沈み込んでいる。パタゴニア(南米大陸の南緯40度以南の地域)南部では、14 Maから始まったチリ海嶺の沈み込みがすでに完了しており、地下にはいわゆるasthenospheric windowが期待される地域であるが、活火山の分布はまばらである。一方、より冷たいスラブが沈み込むパタゴニア北部からチリ中央部では、密に分布する活火山がほぼ直線状の火山前線を形成している。不思議なことに、冷たいスラブが沈み込んでいる場所の方が、火山活動は活発なのである。パタゴニア南部では、中期中新世の花崗岩が火山前線よりも前弧側にまばらに分布していることが知られているが、これがナゾを解く鍵かもしれない。, 地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。さらに過去に生じた地震の分布(図2)と比べると、地震はチリ海嶺沈み込み帯付近では少ないこと、北側にいくほど多くなること、20世紀以降に発生したMw > 8.2 以上の地震もナスカ・プレート側に集中していることがわかる。ナスカ・プレートの沈み込み速度が南極プレートよりも早いことに加え、沈み込むスラブの温度や浮力によって、上盤とのカップリングが異なるためと考えられる。, このようなコントラストは、地質にも現れている。タイタオ半島沖では、堆積物の供給量が多いバーケル川などの河川が流入しているにもかかわらず、付加体は全く発達しておらず、造構浸食が進んでいる。一方、より古いスラブの沈み込むタイタオ半島南側の海域では、付加体が形成されつつある様子が地震波探査などで示されている。所はかわり、形は変えつつも、西南日本と東北日本のようなテクトニックなコントラストが、チリでも観察されるのである。, さて、チリにおける地震活動を示すいくつかの露頭を紹介したい。図3は、コンセプシオン付近のチリ国道5号線の法面に現れた活断層群である。上位の褐色の地層はいわゆるローム層であり、下位の凝灰質岩の変位に伴って変形している。一見すると正断層のように見えるが、断層面上の条線の向きから横ずれ成分が大きいことがわかる(図4)。したがって、地すべりではなく、テクトニックな変形によって生じた断層であると思われる。図5はタイタオ半島最先端部に分布する超塩基性岩中に発達する横ずれ断層とそれに伴うpressure ridgeである。この地域は1960年チリ地震の破壊域の最南端部に当たる。この断層が1960年地震の時に動いたかどうかは定かでないものの、巨大地震が末端部で歪を解消するときに、何らかの役割を果たしたのではないかと考えている。. 0000003133 00000 n
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カプレートが南米プレートの下に沈み込んでおり、M8程度またはそれ以上の地震が繰り返し発生し ている場所である。 過去には、チリ沿岸付近で発生した地震により、日本でも津波による被害が生じ 0000216603 00000 n
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地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。 0000027870 00000 n
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昭和35年5月24日早朝来襲したチリ津波は、北海道から沖縄までの太平洋沿岸各地に被害を与えた。体感する地震がなく、気象庁の対応も遅れ、完全な不意打ちであった。南米沖で発生した遠地津波は、1586年以降19例もあったのだが、その認識が不足していた。 北海道・青森・岩手・宮城・三重だけでも358億円の被害となった。一般会計総額1兆6千億円、国土保全費520億円の頃である。前年の伊勢湾台風(被害額1,365億円)に引き続く大災害であり、昭和三十五年六月のチリ地震津波による災害を受けた …
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[13], 地震活動が活発な南米大陸の西海岸の長さは約7,000km[14]で、全周が約40,000kmの環太平洋造山帯の約18%で、その内チリは南北へ約4,300km[15]、ペルーの海岸部の直線距離は約2,000km[16][17]、エクアドルとコロンビアがそれぞれ約700kmを占めている。, 世界最長の連続した造山帯であるアンデス山脈は北はベネズエラから南はティエラ・デル・フエゴへと約8000kmに達し[17]。 0000091238 00000 n
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ホーム > 研究成果 > 研究成果記事一覧 > 2005年 > チリ中南部沿岸の堆積物に過去の巨大地震の痕跡, 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)活断層研究センター【センター長 杉山 雄一】は、チリ・バルパライソ大学(以下「UCV」という)、米国地質調査所(以下「USGS」という)との共同調査により、1960年チリ地震の震源域に位置する沿岸湿地において、過去約2000年間の地層の中から、津波や地盤の沈降による環境変化で堆積した砂層を8層発見した。最上部の砂層は1960年チリ地震による津波堆積物である。すなわちチリ地震と同規模の巨大地震が、チリ海溝沿いで過去からくり返し発生していたことを示しており、堆積物の放射性炭素年代測定から、その発生間隔はおよそ300年であることが明らかになった。, チリでは16世紀以降の歴史記録の中で、100~150年おきに地震が発生していることが知られている(西暦1575年、1737年、1837年、1960年)。しかし、今回発見された地層の証拠によれば、1960年チリ地震に先立つ同規模の地震は1575年の地震であり、1737年、1837年の地震は比較的規模が小さかったため地層に痕跡を残さなかったと考えられる。同様の現象は、産総研がこれまで行ってきた千島海溝沿いの調査からも明らかになっている。海溝沿いにくり返し発生する地震は、時折通常よりも規模が大きい「異常な」巨大地震になると考えられ、2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震もその例の1つと言える。, 地震の長期的発生予測のためには、過去に発生した地震の履歴を解明し、再来間隔を見積もることが重要である。産総研はこれまで千島海溝沿いや北米カスケードにおいて、USGSとの共同研究により、海溝型地震の履歴や津波の研究で成果を上げてきている。一方、観測史上最大の1960年チリ地震の震源となったチリ海溝沿いの地震の履歴はいまだに十分に解明されていない。この海溝沿いから発生する津波は、日本まで到達して被害をもたらしえることから、本地域における地震の履歴の解明は、我が国における遠地津波の防災という観点からも非常に重要である。歴史記録の乏しい本地域では、地形や地層の地震痕跡調査が、地震の履歴の解明において最も有効な方法であることから、産総研、UCV、USGSの3カ国の研究機関の連携により、1960年チリ地震で実際に津波と地殻変動が記録された地域で共同調査を行った。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、ナスカプレートが南米プレートに年間8.4cmの速度で沈み込んでいる(図1)。1960年5月22日に発生したチリ地震は、この海溝沿いを震源としており、規模は観測史上最大のマグニチュード9.5で、昨年のスマトラ沖地震(マグニチュード9.0)を超えるものであった。津波は丸一日かけて太平洋を渡り、日本まで到達して被害をもたらした。日本での死者・行方不明者は142人にものぼる。1960年チリ地震以前には、歴史上、津波を伴う地震が16世紀以降に100~150年間隔で3回(西暦1575年、1737年、1837年)記録されているが、それ以前の地震の履歴を解明するには、地形や地層に残された津波や地殻変動の痕跡を見つけ調査する必要がある。そこで産総研とUCV、USGSの合同調査チームは、チリ中南部沿岸のマウジン川河口周辺の湿地において、トレンチ掘削調査を行った。調査地域は1960年チリ地震における震源域のほぼ中央付近に位置しており、地形や地層に津波や地盤の沈降の痕跡が残されている。, 湿地では2kmの範囲で60箇所のトレンチ掘削調査を行い、地表から深さ1~1.5mまでの堆積物の観察を行った(図2)。湿地では通常、泥炭質の土壌が堆積しているが、1960年チリ地震の際には、津波によって運ばれた砂が、最大約15cmの厚さで湿地表面を覆ったことが地元住民により目撃されている。トレンチ壁面では、当時の砂層が下位の土壌を一部削りながら堆積して、その後再び土壌に覆われている様子が観察された。同様の砂層と土壌との関係は、さらに下にもくり返し積み重なっていることが明らかになった。また、場所により土壌と砂層との境界は、干潟の生物が巣穴等を掘って乱した跡が見られ、地盤の沈降によって湿地から干潟へ環境が変化したことを示している。したがって1960年チリ地震以前にも、同様の津波や地殻変動を伴う地震がくり返し発生していたと考えられる。これらの地層の痕跡は全部で8回分検出でき、上位からA~Hと識別した(Aは1960年チリ地震)。それぞれの土壌の中から、当時生息していた植物の遺体を採取し、放射性炭素年代測定を行ったところ、Bは1575年の地震に対応し、以下、C:AD 1220~1400年、D:AD 990~1190年、F:AD 430~660年、H:BC 80~AD 220年と推定された。したがって平均すると約300年間隔で巨大地震が発生していることが明らかになった。これはプレートの沈み込み速度から計算される発生間隔(250~350年)と矛盾しない。, トレンチ掘削調査では、歴史記録にある1737年と1837年の地震の痕跡は確認されなかった。これは、この2つの地震が1960年チリ地震よりも規模が小さく、地層に痕跡を残すほどの津波や地殻変動を伴わなかったためと考えられる。, マウジン川河口付近には、1960年チリ地震時の地盤の沈降による浸水で枯死した木が、現在でも多く見られる(図3)。これらのうち、特に幹の太い15本の立ち枯れ木について年輪を計測した。その結果、8本が1837年以前、2本が1737年以前から生育しており、2回の地震を経験しても枯死することはなかったことを示している。すなわち1960年チリ地震のような地盤の沈降による浸水はなかったと言える。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、100~150年間隔で地震がくり返し発生しているが、約300年間隔で、時折1960年チリ地震のような通常より規模の大きい(マグニチュード9クラスの)巨大地震となり、地層に痕跡を残していると考えられる。このような性質は、最近、世界各地の海溝沿いでも明らかにされつつあり、2004年スマトラ沖地震もその例の一つと考えられる。, 今回の成果は、チリのみならず日本を含む太平洋沿岸での津波防災にとって非常に重要な基礎資料である。今後、過去の地震における震源域の広がりをより詳細に解明するため、広範囲において同様の調査を行い、地震の履歴を確認する必要がある。また、海溝型巨大地震の特性を知るため、1960年チリ地震時およびその後現在までの地殻変動を定量的に解明する予定である。. チリ大地震でも地球の質量が一瞬、わずかに自転軸に向かって集まり、自転速度がわずかに上昇した。 今回のチリ大地震は、巨大なナスカプレートが隣接するプレートの下に沈み込んだ際に発生しており、「プレート境界型地震(逆断層型)」に分類される。
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チリ地震は、南アメリカ大陸のチリ共和国および近海にて発生した個々の地震の通称であり、それらの総称でもある[1]。, チリの位置する南アメリカ大陸の太平洋岸は環太平洋造山帯の一部であり、海溝(ペルー・チリ海溝)、造山帯(アンデス山脈)などの地殻活動が活発であり、地震や火山活動の多い地域である。ここではアンデス山脈の中部以南の太平洋岸に位置するチリ、および地勢上連続しているアンデス山脈東部のアルゼンチン西部山岳部、ボリビアのアルティプラーノも含めた地域における地震活動について記述する。これらの地域における地震の発生メカニズムはナスカプレートと南米プレートが年間約7㎝の速さで衝突し収束型境界となり、ナスカプレートが南米プレート下へ潜り込む沈み込み帯となっている。地震はプレートの衝突、沈み込みにより蓄積された歪の解放によるものであり、コロンビア、エクアドル、ペルーにおける地震と共通している。, また震央が海上の場合を特にチリ沖地震と区別する例も見られるが、こういった慣例も厳密には運用されておらず、1960年に発生し日本にも大きな津波被害を及ぼした地震は、バルディビア近海で発生したM9.5の巨大地震で震央は沖合であったが、チリ地震と呼んでいる[1]。これはチリに限ったことではなく、他の南米や中米各国における地震の場合でも○○地震と○○沖地震は厳密に運用されていない。, 重い海洋プレートであるナスカプレートは、年間約7cmの速さで南米プレート(大陸プレート)へ衝突し、その下へ潜り込み、歪を蓄積させ続けている。衝突面では南米プレートを巻き込みペルー・チリ海溝を形成し、大陸部分では陸地を隆起させアンデス山脈を形作っている。 その結果、地質構造は褶曲・断層・火山などが形成され、ボリビアの周辺では高原台地を形成している。, 南北に7000Kmを超える南アメリカ大陸は、南米プレートの西側に形成されている。南米プレートの東端は大西洋中央海嶺でプレートが誕生しており年間約25mm東西に広がっている[2]。南米プレートの西端では主にナスカプレートの潜り込みが起きておりペルー・チリ海溝およびアンデス山脈を形作っている。ナスカプレートは西から若干北よりの東へ向けて南米プレートへ向かい潜り込んでいる。衝突の速さは北部で65mm/年、南部で80mm/年で大きな差は無いが沈み込み帯の影響による地殻変動は複雑であり、火山活動、地殻変形、地震など大半の地殻活動が大陸の西側、コロンビア西部、エクアドル、ペルー西部、チリで起きている[3]。また南米大陸の太平洋岸の南端では南極プレートが潜り込んでいる。, 南米大陸の太平洋岸は、環太平洋造山帯の一部で地球上で造山運動や火山活動が活発な地域であるが、エクアドルからチリにかけては特に地殻活動が活発な地域で巨大地震が繰り返し発生している[4]。, 上記のプレート間の相互作用特に沈み込み帯における年間約7㎝以上の歪の蓄積が、大地震のエネルギー源となっている。地震活動は活発で、マグニチュード8から9クラスの巨大地震も起きており、その津波による影響は東アジアまで達している[6]。, 南米大陸周辺の過去の大きな地震の震央は、北半分のコロンビア・エクアドル・ペルー沿岸、南半分のチリにかけて頻発しており、M8以上の巨大地震を発生させている数百キロメートル規模の地殻破壊領域もコロンビアからチリにかけて確認されている[7]。, 震央はペルー・チリ沖のペルー・チリ海溝周辺から、チリからボリビアのアルティプラーノ、アルゼンチンの西部山岳地方にかけての内陸数百㎞の範囲に分布している。海溝からの距離に比例して震源は深度を増しており、深度は数十㎞から数百㎞に達している。アルゼンチンにおける大きな地震の多くは、隣国チリとの国境地帯である西部のアンデス山脈で発生している。詳細はアルゼンチンの地震(スペイン語版)を参照。同様にチリ北部ペルーとの国境地帯も連続した地震活動の活発な地域であり当記事の記述に含める。またチリ独立以前の歴史地震、および旧ペルー・ボリビア領内で発生し震央が現在チリ領となっているものも当記事に含める。 0000146951 00000 n
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@�Q���I�����0+p�M�i�hs��PJ�{����`����d��ΐ� �ּ��[/��s��Q�LXj�6H�-`g�e��$��D��k��G��Ɍ�X2�H>�[ȿU��'�����A�u�F9�g またチリ国内では北半分で地震が多発しており、ナスカプレートの南端で6回の地震、以南の南極プレートが沈み込んでいるロス・ラゴス州からティエラ・デル・フエゴにかけての地域で4回の計10回が南半 … 海溝もコロンビアの太平洋沖のコロンビア海溝[18]からエクアドル海溝[19]、ペルー・チリ海溝約5,900kmと南米大陸の太平洋岸沖に連なっている。, 1586年(天正14年)、1687年(貞享4年)、1730年(享保15年)、 1837年(天保8年)、1868年(明治元年)と1878年(明治10年)、1922年(大正11年)、1960年(昭和35年)、2010年(平成22年)2月28日にチリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達し三陸沿岸で観測された[4]。, 19世紀以前はマグニチュード推定8.0以上、または死者推定100人以上の地震をes:Anexo:Terremotos_en_Chileより抽出。 trailer
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三陸沿岸で夜明けの海を見つめていたある漁師は、吉村昭の取材に対してこんな言葉で1960年チリ地震津波の襲来を伝えたという。これほどドラマティックではなかったにせよ、2010年2月28日に我々が目のあたりにした光景も、まさにこのようなものであった。そしてこのような光景は、天正14年にも、貞享4年にも、享保15年と天保8年にも、明治元年と明治10年、大正11年にも三陸沿岸でみられたという。チリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達することは、けっしてめずらしいことではないのである。, 南米チリ共和国は、火山や地震活動に関しては、日本以上に活動的な地域である。ここ数年の例をあげても、2007年1月22日から始まったPuerto Aysenフィヨルド内で起きた地震活動(これは噴火を伴ったと考えられている)と津波、2008年5月に始まり4000人を避難させたChiaten火山の噴火、そして2010年2月27日の巨大地震と大規模な災害がチリ南部で次々と起こっている(図1)。この巨大地震は低角逆断層の震源メカニズムをもち、プレートの沈み込みと直接関連しているが、ほかの活動は斜めに沈み込むプレートの横ずれ成分を解消するように発達したLiquine-Ofqui断層帯に沿って生じている。また、Villarrica火山をはじめとするチリ中央部の活火山の活動も、近年活発になってきているようである。, チリのテクトニックセッティングを概観してみよう。図1にプレートと第三紀以降の火成活動の分布を示した。ここで目につくのは、沈み込む海洋プレートと火成活動との関係である。チリ海嶺が沈み込んでいるタイタオ半島の北側では、北側に向かって次第に古くなるナスカ・プレートがおよそ9 cm/yの速度で東北東へ、南側では南に向かって次第に古くなる南極プレートがおよそ2cm/yの速度でほぼ真東に向かって南米大陸の下に沈み込んでいる。パタゴニア(南米大陸の南緯40度以南の地域)南部では、14 Maから始まったチリ海嶺の沈み込みがすでに完了しており、地下にはいわゆるasthenospheric windowが期待される地域であるが、活火山の分布はまばらである。一方、より冷たいスラブが沈み込むパタゴニア北部からチリ中央部では、密に分布する活火山がほぼ直線状の火山前線を形成している。不思議なことに、冷たいスラブが沈み込んでいる場所の方が、火山活動は活発なのである。パタゴニア南部では、中期中新世の花崗岩が火山前線よりも前弧側にまばらに分布していることが知られているが、これがナゾを解く鍵かもしれない。, 地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。さらに過去に生じた地震の分布(図2)と比べると、地震はチリ海嶺沈み込み帯付近では少ないこと、北側にいくほど多くなること、20世紀以降に発生したMw > 8.2 以上の地震もナスカ・プレート側に集中していることがわかる。ナスカ・プレートの沈み込み速度が南極プレートよりも早いことに加え、沈み込むスラブの温度や浮力によって、上盤とのカップリングが異なるためと考えられる。, このようなコントラストは、地質にも現れている。タイタオ半島沖では、堆積物の供給量が多いバーケル川などの河川が流入しているにもかかわらず、付加体は全く発達しておらず、造構浸食が進んでいる。一方、より古いスラブの沈み込むタイタオ半島南側の海域では、付加体が形成されつつある様子が地震波探査などで示されている。所はかわり、形は変えつつも、西南日本と東北日本のようなテクトニックなコントラストが、チリでも観察されるのである。, さて、チリにおける地震活動を示すいくつかの露頭を紹介したい。図3は、コンセプシオン付近のチリ国道5号線の法面に現れた活断層群である。上位の褐色の地層はいわゆるローム層であり、下位の凝灰質岩の変位に伴って変形している。一見すると正断層のように見えるが、断層面上の条線の向きから横ずれ成分が大きいことがわかる(図4)。したがって、地すべりではなく、テクトニックな変形によって生じた断層であると思われる。図5はタイタオ半島最先端部に分布する超塩基性岩中に発達する横ずれ断層とそれに伴うpressure ridgeである。この地域は1960年チリ地震の破壊域の最南端部に当たる。この断層が1960年地震の時に動いたかどうかは定かでないものの、巨大地震が末端部で歪を解消するときに、何らかの役割を果たしたのではないかと考えている。. 0000003133 00000 n
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カプレートが南米プレートの下に沈み込んでおり、M8程度またはそれ以上の地震が繰り返し発生し ている場所である。 過去には、チリ沿岸付近で発生した地震により、日本でも津波による被害が生じ 0000216603 00000 n
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地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。 0000027870 00000 n
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昭和35年5月24日早朝来襲したチリ津波は、北海道から沖縄までの太平洋沿岸各地に被害を与えた。体感する地震がなく、気象庁の対応も遅れ、完全な不意打ちであった。南米沖で発生した遠地津波は、1586年以降19例もあったのだが、その認識が不足していた。 北海道・青森・岩手・宮城・三重だけでも358億円の被害となった。一般会計総額1兆6千億円、国土保全費520億円の頃である。前年の伊勢湾台風(被害額1,365億円)に引き続く大災害であり、昭和三十五年六月のチリ地震津波による災害を受けた …
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[13], 地震活動が活発な南米大陸の西海岸の長さは約7,000km[14]で、全周が約40,000kmの環太平洋造山帯の約18%で、その内チリは南北へ約4,300km[15]、ペルーの海岸部の直線距離は約2,000km[16][17]、エクアドルとコロンビアがそれぞれ約700kmを占めている。, 世界最長の連続した造山帯であるアンデス山脈は北はベネズエラから南はティエラ・デル・フエゴへと約8000kmに達し[17]。 0000091238 00000 n
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ホーム > 研究成果 > 研究成果記事一覧 > 2005年 > チリ中南部沿岸の堆積物に過去の巨大地震の痕跡, 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)活断層研究センター【センター長 杉山 雄一】は、チリ・バルパライソ大学(以下「UCV」という)、米国地質調査所(以下「USGS」という)との共同調査により、1960年チリ地震の震源域に位置する沿岸湿地において、過去約2000年間の地層の中から、津波や地盤の沈降による環境変化で堆積した砂層を8層発見した。最上部の砂層は1960年チリ地震による津波堆積物である。すなわちチリ地震と同規模の巨大地震が、チリ海溝沿いで過去からくり返し発生していたことを示しており、堆積物の放射性炭素年代測定から、その発生間隔はおよそ300年であることが明らかになった。, チリでは16世紀以降の歴史記録の中で、100~150年おきに地震が発生していることが知られている(西暦1575年、1737年、1837年、1960年)。しかし、今回発見された地層の証拠によれば、1960年チリ地震に先立つ同規模の地震は1575年の地震であり、1737年、1837年の地震は比較的規模が小さかったため地層に痕跡を残さなかったと考えられる。同様の現象は、産総研がこれまで行ってきた千島海溝沿いの調査からも明らかになっている。海溝沿いにくり返し発生する地震は、時折通常よりも規模が大きい「異常な」巨大地震になると考えられ、2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震もその例の1つと言える。, 地震の長期的発生予測のためには、過去に発生した地震の履歴を解明し、再来間隔を見積もることが重要である。産総研はこれまで千島海溝沿いや北米カスケードにおいて、USGSとの共同研究により、海溝型地震の履歴や津波の研究で成果を上げてきている。一方、観測史上最大の1960年チリ地震の震源となったチリ海溝沿いの地震の履歴はいまだに十分に解明されていない。この海溝沿いから発生する津波は、日本まで到達して被害をもたらしえることから、本地域における地震の履歴の解明は、我が国における遠地津波の防災という観点からも非常に重要である。歴史記録の乏しい本地域では、地形や地層の地震痕跡調査が、地震の履歴の解明において最も有効な方法であることから、産総研、UCV、USGSの3カ国の研究機関の連携により、1960年チリ地震で実際に津波と地殻変動が記録された地域で共同調査を行った。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、ナスカプレートが南米プレートに年間8.4cmの速度で沈み込んでいる(図1)。1960年5月22日に発生したチリ地震は、この海溝沿いを震源としており、規模は観測史上最大のマグニチュード9.5で、昨年のスマトラ沖地震(マグニチュード9.0)を超えるものであった。津波は丸一日かけて太平洋を渡り、日本まで到達して被害をもたらした。日本での死者・行方不明者は142人にものぼる。1960年チリ地震以前には、歴史上、津波を伴う地震が16世紀以降に100~150年間隔で3回(西暦1575年、1737年、1837年)記録されているが、それ以前の地震の履歴を解明するには、地形や地層に残された津波や地殻変動の痕跡を見つけ調査する必要がある。そこで産総研とUCV、USGSの合同調査チームは、チリ中南部沿岸のマウジン川河口周辺の湿地において、トレンチ掘削調査を行った。調査地域は1960年チリ地震における震源域のほぼ中央付近に位置しており、地形や地層に津波や地盤の沈降の痕跡が残されている。, 湿地では2kmの範囲で60箇所のトレンチ掘削調査を行い、地表から深さ1~1.5mまでの堆積物の観察を行った(図2)。湿地では通常、泥炭質の土壌が堆積しているが、1960年チリ地震の際には、津波によって運ばれた砂が、最大約15cmの厚さで湿地表面を覆ったことが地元住民により目撃されている。トレンチ壁面では、当時の砂層が下位の土壌を一部削りながら堆積して、その後再び土壌に覆われている様子が観察された。同様の砂層と土壌との関係は、さらに下にもくり返し積み重なっていることが明らかになった。また、場所により土壌と砂層との境界は、干潟の生物が巣穴等を掘って乱した跡が見られ、地盤の沈降によって湿地から干潟へ環境が変化したことを示している。したがって1960年チリ地震以前にも、同様の津波や地殻変動を伴う地震がくり返し発生していたと考えられる。これらの地層の痕跡は全部で8回分検出でき、上位からA~Hと識別した(Aは1960年チリ地震)。それぞれの土壌の中から、当時生息していた植物の遺体を採取し、放射性炭素年代測定を行ったところ、Bは1575年の地震に対応し、以下、C:AD 1220~1400年、D:AD 990~1190年、F:AD 430~660年、H:BC 80~AD 220年と推定された。したがって平均すると約300年間隔で巨大地震が発生していることが明らかになった。これはプレートの沈み込み速度から計算される発生間隔(250~350年)と矛盾しない。, トレンチ掘削調査では、歴史記録にある1737年と1837年の地震の痕跡は確認されなかった。これは、この2つの地震が1960年チリ地震よりも規模が小さく、地層に痕跡を残すほどの津波や地殻変動を伴わなかったためと考えられる。, マウジン川河口付近には、1960年チリ地震時の地盤の沈降による浸水で枯死した木が、現在でも多く見られる(図3)。これらのうち、特に幹の太い15本の立ち枯れ木について年輪を計測した。その結果、8本が1837年以前、2本が1737年以前から生育しており、2回の地震を経験しても枯死することはなかったことを示している。すなわち1960年チリ地震のような地盤の沈降による浸水はなかったと言える。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、100~150年間隔で地震がくり返し発生しているが、約300年間隔で、時折1960年チリ地震のような通常より規模の大きい(マグニチュード9クラスの)巨大地震となり、地層に痕跡を残していると考えられる。このような性質は、最近、世界各地の海溝沿いでも明らかにされつつあり、2004年スマトラ沖地震もその例の一つと考えられる。, 今回の成果は、チリのみならず日本を含む太平洋沿岸での津波防災にとって非常に重要な基礎資料である。今後、過去の地震における震源域の広がりをより詳細に解明するため、広範囲において同様の調査を行い、地震の履歴を確認する必要がある。また、海溝型巨大地震の特性を知るため、1960年チリ地震時およびその後現在までの地殻変動を定量的に解明する予定である。. チリ大地震でも地球の質量が一瞬、わずかに自転軸に向かって集まり、自転速度がわずかに上昇した。 今回のチリ大地震は、巨大なナスカプレートが隣接するプレートの下に沈み込んだ際に発生しており、「プレート境界型地震(逆断層型)」に分類される。
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チリ地震は、南アメリカ大陸のチリ共和国および近海にて発生した個々の地震の通称であり、それらの総称でもある[1]。, チリの位置する南アメリカ大陸の太平洋岸は環太平洋造山帯の一部であり、海溝(ペルー・チリ海溝)、造山帯(アンデス山脈)などの地殻活動が活発であり、地震や火山活動の多い地域である。ここではアンデス山脈の中部以南の太平洋岸に位置するチリ、および地勢上連続しているアンデス山脈東部のアルゼンチン西部山岳部、ボリビアのアルティプラーノも含めた地域における地震活動について記述する。これらの地域における地震の発生メカニズムはナスカプレートと南米プレートが年間約7㎝の速さで衝突し収束型境界となり、ナスカプレートが南米プレート下へ潜り込む沈み込み帯となっている。地震はプレートの衝突、沈み込みにより蓄積された歪の解放によるものであり、コロンビア、エクアドル、ペルーにおける地震と共通している。, また震央が海上の場合を特にチリ沖地震と区別する例も見られるが、こういった慣例も厳密には運用されておらず、1960年に発生し日本にも大きな津波被害を及ぼした地震は、バルディビア近海で発生したM9.5の巨大地震で震央は沖合であったが、チリ地震と呼んでいる[1]。これはチリに限ったことではなく、他の南米や中米各国における地震の場合でも○○地震と○○沖地震は厳密に運用されていない。, 重い海洋プレートであるナスカプレートは、年間約7cmの速さで南米プレート(大陸プレート)へ衝突し、その下へ潜り込み、歪を蓄積させ続けている。衝突面では南米プレートを巻き込みペルー・チリ海溝を形成し、大陸部分では陸地を隆起させアンデス山脈を形作っている。 その結果、地質構造は褶曲・断層・火山などが形成され、ボリビアの周辺では高原台地を形成している。, 南北に7000Kmを超える南アメリカ大陸は、南米プレートの西側に形成されている。南米プレートの東端は大西洋中央海嶺でプレートが誕生しており年間約25mm東西に広がっている[2]。南米プレートの西端では主にナスカプレートの潜り込みが起きておりペルー・チリ海溝およびアンデス山脈を形作っている。ナスカプレートは西から若干北よりの東へ向けて南米プレートへ向かい潜り込んでいる。衝突の速さは北部で65mm/年、南部で80mm/年で大きな差は無いが沈み込み帯の影響による地殻変動は複雑であり、火山活動、地殻変形、地震など大半の地殻活動が大陸の西側、コロンビア西部、エクアドル、ペルー西部、チリで起きている[3]。また南米大陸の太平洋岸の南端では南極プレートが潜り込んでいる。, 南米大陸の太平洋岸は、環太平洋造山帯の一部で地球上で造山運動や火山活動が活発な地域であるが、エクアドルからチリにかけては特に地殻活動が活発な地域で巨大地震が繰り返し発生している[4]。, 上記のプレート間の相互作用特に沈み込み帯における年間約7㎝以上の歪の蓄積が、大地震のエネルギー源となっている。地震活動は活発で、マグニチュード8から9クラスの巨大地震も起きており、その津波による影響は東アジアまで達している[6]。, 南米大陸周辺の過去の大きな地震の震央は、北半分のコロンビア・エクアドル・ペルー沿岸、南半分のチリにかけて頻発しており、M8以上の巨大地震を発生させている数百キロメートル規模の地殻破壊領域もコロンビアからチリにかけて確認されている[7]。, 震央はペルー・チリ沖のペルー・チリ海溝周辺から、チリからボリビアのアルティプラーノ、アルゼンチンの西部山岳地方にかけての内陸数百㎞の範囲に分布している。海溝からの距離に比例して震源は深度を増しており、深度は数十㎞から数百㎞に達している。アルゼンチンにおける大きな地震の多くは、隣国チリとの国境地帯である西部のアンデス山脈で発生している。詳細はアルゼンチンの地震(スペイン語版)を参照。同様にチリ北部ペルーとの国境地帯も連続した地震活動の活発な地域であり当記事の記述に含める。またチリ独立以前の歴史地震、および旧ペルー・ボリビア領内で発生し震央が現在チリ領となっているものも当記事に含める。 0000146951 00000 n
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@�Q���I�����0+p�M�i�hs��PJ�{����`����d��ΐ� �ּ��[/��s��Q�LXj�6H�-`g�e��$��D��k��G��Ɍ�X2�H>�[ȿU��'�����A�u�F9�g またチリ国内では北半分で地震が多発しており、ナスカプレートの南端で6回の地震、以南の南極プレートが沈み込んでいるロス・ラゴス州からティエラ・デル・フエゴにかけての地域で4回の計10回が南半 … 海溝もコロンビアの太平洋沖のコロンビア海溝[18]からエクアドル海溝[19]、ペルー・チリ海溝約5,900kmと南米大陸の太平洋岸沖に連なっている。, 1586年(天正14年)、1687年(貞享4年)、1730年(享保15年)、 1837年(天保8年)、1868年(明治元年)と1878年(明治10年)、1922年(大正11年)、1960年(昭和35年)、2010年(平成22年)2月28日にチリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達し三陸沿岸で観測された[4]。, 19世紀以前はマグニチュード推定8.0以上、または死者推定100人以上の地震をes:Anexo:Terremotos_en_Chileより抽出。 trailer
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三陸沿岸で夜明けの海を見つめていたある漁師は、吉村昭の取材に対してこんな言葉で1960年チリ地震津波の襲来を伝えたという。これほどドラマティックではなかったにせよ、2010年2月28日に我々が目のあたりにした光景も、まさにこのようなものであった。そしてこのような光景は、天正14年にも、貞享4年にも、享保15年と天保8年にも、明治元年と明治10年、大正11年にも三陸沿岸でみられたという。チリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達することは、けっしてめずらしいことではないのである。, 南米チリ共和国は、火山や地震活動に関しては、日本以上に活動的な地域である。ここ数年の例をあげても、2007年1月22日から始まったPuerto Aysenフィヨルド内で起きた地震活動(これは噴火を伴ったと考えられている)と津波、2008年5月に始まり4000人を避難させたChiaten火山の噴火、そして2010年2月27日の巨大地震と大規模な災害がチリ南部で次々と起こっている(図1)。この巨大地震は低角逆断層の震源メカニズムをもち、プレートの沈み込みと直接関連しているが、ほかの活動は斜めに沈み込むプレートの横ずれ成分を解消するように発達したLiquine-Ofqui断層帯に沿って生じている。また、Villarrica火山をはじめとするチリ中央部の活火山の活動も、近年活発になってきているようである。, チリのテクトニックセッティングを概観してみよう。図1にプレートと第三紀以降の火成活動の分布を示した。ここで目につくのは、沈み込む海洋プレートと火成活動との関係である。チリ海嶺が沈み込んでいるタイタオ半島の北側では、北側に向かって次第に古くなるナスカ・プレートがおよそ9 cm/yの速度で東北東へ、南側では南に向かって次第に古くなる南極プレートがおよそ2cm/yの速度でほぼ真東に向かって南米大陸の下に沈み込んでいる。パタゴニア(南米大陸の南緯40度以南の地域)南部では、14 Maから始まったチリ海嶺の沈み込みがすでに完了しており、地下にはいわゆるasthenospheric windowが期待される地域であるが、活火山の分布はまばらである。一方、より冷たいスラブが沈み込むパタゴニア北部からチリ中央部では、密に分布する活火山がほぼ直線状の火山前線を形成している。不思議なことに、冷たいスラブが沈み込んでいる場所の方が、火山活動は活発なのである。パタゴニア南部では、中期中新世の花崗岩が火山前線よりも前弧側にまばらに分布していることが知られているが、これがナゾを解く鍵かもしれない。, 地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。さらに過去に生じた地震の分布(図2)と比べると、地震はチリ海嶺沈み込み帯付近では少ないこと、北側にいくほど多くなること、20世紀以降に発生したMw > 8.2 以上の地震もナスカ・プレート側に集中していることがわかる。ナスカ・プレートの沈み込み速度が南極プレートよりも早いことに加え、沈み込むスラブの温度や浮力によって、上盤とのカップリングが異なるためと考えられる。, このようなコントラストは、地質にも現れている。タイタオ半島沖では、堆積物の供給量が多いバーケル川などの河川が流入しているにもかかわらず、付加体は全く発達しておらず、造構浸食が進んでいる。一方、より古いスラブの沈み込むタイタオ半島南側の海域では、付加体が形成されつつある様子が地震波探査などで示されている。所はかわり、形は変えつつも、西南日本と東北日本のようなテクトニックなコントラストが、チリでも観察されるのである。, さて、チリにおける地震活動を示すいくつかの露頭を紹介したい。図3は、コンセプシオン付近のチリ国道5号線の法面に現れた活断層群である。上位の褐色の地層はいわゆるローム層であり、下位の凝灰質岩の変位に伴って変形している。一見すると正断層のように見えるが、断層面上の条線の向きから横ずれ成分が大きいことがわかる(図4)。したがって、地すべりではなく、テクトニックな変形によって生じた断層であると思われる。図5はタイタオ半島最先端部に分布する超塩基性岩中に発達する横ずれ断層とそれに伴うpressure ridgeである。この地域は1960年チリ地震の破壊域の最南端部に当たる。この断層が1960年地震の時に動いたかどうかは定かでないものの、巨大地震が末端部で歪を解消するときに、何らかの役割を果たしたのではないかと考えている。. 0000003133 00000 n
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カプレートが南米プレートの下に沈み込んでおり、M8程度またはそれ以上の地震が繰り返し発生し ている場所である。 過去には、チリ沿岸付近で発生した地震により、日本でも津波による被害が生じ 0000216603 00000 n
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地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。 0000027870 00000 n
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昭和35年5月24日早朝来襲したチリ津波は、北海道から沖縄までの太平洋沿岸各地に被害を与えた。体感する地震がなく、気象庁の対応も遅れ、完全な不意打ちであった。南米沖で発生した遠地津波は、1586年以降19例もあったのだが、その認識が不足していた。 北海道・青森・岩手・宮城・三重だけでも358億円の被害となった。一般会計総額1兆6千億円、国土保全費520億円の頃である。前年の伊勢湾台風(被害額1,365億円)に引き続く大災害であり、昭和三十五年六月のチリ地震津波による災害を受けた … テルル 新宿,
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チリ地震 プレート
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表面波マグニチュード(Ms)はen:Centro_Sismológico_Nacionalより[20]、モーメントマグニチュード (Mw)は米国地質調査所(USGS)より[21]。, 20世紀以降はM7.5以上、または死者100人以上の地震をUSGSの地震カタログ[23]から抽出。モーメントマグニチュード (Mw)は米国地質調査所(USGS)の数値である。, 地震分布図の右上の挿入図「Rapture and Aftershock Zone」を参照, マグニチュード9.0以上の地震の周期は数百年と推定されており、過去百年余りの観測データからの推測は困難である, Seismicity of the Earth 1900–2013 Seismotectonics of South America (Nazca Plate Region), USGS Authors New Report on Seismic Hazard, Risk, and Design for South America, Sismos importantes y/o destructivos (1570 - a la fecha): Magnitud Ms mayor o igual a 7.0, Historic World Earthquakes - Sorted by Country/Region & Date - Chile. 0000010656 00000 n
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チリ周辺の過去の主な地震を付表に掲載する。, M7.5以上の地震は世界で450回(1900年から2017年12月日までの約118年間)57回が南アメリカ大陸の太平洋岸からアンデス山脈にかけて、パナマからメキシコ中部の太平洋岸で32回、米国・カナダの西海岸で8回、アラスカからアリューシャン列島にかけて21回、カムチャッカ、千島列島、日本列島、琉球諸島、台湾、小笠原諸島にかけて78回、ジャワからアンダマン諸島28回、フィリピン周辺で24回、バリ、スラウェシ島からニューギニアにかけて41回、ビスマルクからニューカレドニアにかけて57回、フィージー、サモア、トンガ28回、ニュージーランドから南極海にかけて9回、インドプレートとユーラシアプレートの衝突部、ヒマラヤ造山帯周辺で19回、中国西部から中央アジアにかけて17回、[8], 1900年から2017年11月25日までの約118年間にマグニチュード8.0以上の地震は93回記録されている。その内19回が南米大陸の西淵で、エクアドル沿岸で1回、ペルー沿岸で5回、チリ周辺[9]が11回であった。残る2回はアンデス山脈の東側で発生している。巨大地震と言われるマグニチュード8以上の地震の約2割が南米で発生している[10]。, 発生頻度が数年に一度のM8.5以上の地震は118年間に16回発生しており、南米ではエクアドルで1回、チリで3回と約4分の一が南米で起きており、計測史上最大のM9.5の地震は1960年5月22日に発生したバルディビア地震であった。南米以外の地域では、アラスカからカムチャッカ半島にかけて5回、千島列島から日本列島で2回、インドネシア周辺で4回、ブータンで1回であった[11][12]。, 南米大陸の西側における地震の発生件数は、1900年から2017年12月5日の間に141回のマグニチュード7以上の地震があった。その内80回がペルー・チリの国境以南のチリからアルゼンチンの北東部で発生しており、65回が震央がチリ国内またはチリ沖である。またチリ国内では北半分で地震が多発しており、ナスカプレートの南端で6回の地震、以南の南極プレートが沈み込んでいるロス・ラゴス州からティエラ・デル・フエゴにかけての地域で4回の計10回が南半分で発生した。, 残りの61回がコロンビアからエクアドル、ペルーで発生している。37回は内陸の深度100km以深で発生している。 0000088556 00000 n
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), Fukushima Renewable Energy Institute, AIST (FREA), 図1 チリ中南部沖では、ナスカプレートが南米プレートに沈み込んでおり、このプレート境界を震源とするマグニチュード9.5の巨大地震が1960年に発生した。この地震に伴う津波や地盤の上下動は、沿岸の地形や地層に痕跡を残している。, 図2 湿地での掘削調査から得られた地層断面によれば、土壌と砂層の互層がくり返し積み重なっている様子が観察される。これらは過去約2000年間に1960年チリ地震を含む合計8回の津波や地盤の沈降の痕跡を示しており、その発生間隔はおよそ300年である。, 図3 マウジン川河口周辺では、1960年チリ地震時の地盤の沈降による浸水で、立ち枯れた木が多く見られる。これらの木は1737年と1837年の地震を生き抜いており、この2回の地震が地盤の沈降を伴わなかったことを示している。, 歴史上、16世紀以降4回の大地震が記録されているが、1960年チリ地震と同規模の巨大地震は1575年の地震のみ. 0000216137 00000 n
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「海水がふくれ上がって、のっこのっことやって来た」
日本時間の今日5月23日で「チリ地震」から、そして明日5月24日で「チリ地震津波」と呼ばれる災害から、それぞれ60年となります。地球の裏側からの津波が日本に大きく影響を及ぼすのには3つの理由があ … 0000017224 00000 n
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図1 チリ中南部沖では、ナスカプレートが南米プレートに沈み込んでおり、このプレート境界を震源とするマグニチュード9.5の巨大地震が1960年に発生した。 0000094982 00000 n
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第2章 チリ津波の発生から日本到達まで 南米プレートの下にナスカプレートが沈み込むチリ海溝で、Mw=9.5の観測史上最大の地震が発生、津波は15時間後にハワイ、23時間後に日本に到達した。 0000093289 00000 n
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チリ地震津波災害(1960年)の標識が各市町村に夥しい数が設置されていました。これはこれで一定の注意喚起効果、意識啓発の効果はあると思いますが、日本近海で地震発生した場合はチリ地震と同じ地域、同じ高さ、同じ強さの津波来るとは限りません。 0000092415 00000 n
Copyright © National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST), 【CLOSED】The 2nd Round of Open Recruitment 2020, Year-Round Job Openings for Externally Funded Reserch Projects, AIST Collaboration Promotion Division Inquiry Form, Vocabulary for Surface Chemical Analysis (ISO 18115:2013. 0000064916 00000 n
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地震は南米プレートの下にナスカプレー トが年間8.4㎝の速度で沈み込むチリ海溝で発生し(図2-1)、本震の震央は米国地質調査所 により(38°S, 73.5°W)と報告され、後に(41°S, 73.5°W)と訂正された(気象庁,1961)。 0000116961 00000 n
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カプレートが南米プレートの下に沈み込んでおり、M8程度またはそれ以上の地震が繰り返し発生し ている場所である。 過去には、チリ沿岸付近で発生した地震により、日本でも津波による被害が生じ 0000029629 00000 n
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日本時間の今日5月23日で「チリ地震」から、そして明日5月24日で「チリ地震津波」と呼ばれる災害から、それぞれ60年となります。地球の裏側からの津波が日本に大きく影響を及ぼすのには3つの理由があ … 0000006156 00000 n
�-[ �"J%^�kv�Z��j&�������Go>8��G}t@0�`p�&�. 0000020189 00000 n
[13], 地震活動が活発な南米大陸の西海岸の長さは約7,000km[14]で、全周が約40,000kmの環太平洋造山帯の約18%で、その内チリは南北へ約4,300km[15]、ペルーの海岸部の直線距離は約2,000km[16][17]、エクアドルとコロンビアがそれぞれ約700kmを占めている。, 世界最長の連続した造山帯であるアンデス山脈は北はベネズエラから南はティエラ・デル・フエゴへと約8000kmに達し[17]。 0000091238 00000 n
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ホーム > 研究成果 > 研究成果記事一覧 > 2005年 > チリ中南部沿岸の堆積物に過去の巨大地震の痕跡, 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)活断層研究センター【センター長 杉山 雄一】は、チリ・バルパライソ大学(以下「UCV」という)、米国地質調査所(以下「USGS」という)との共同調査により、1960年チリ地震の震源域に位置する沿岸湿地において、過去約2000年間の地層の中から、津波や地盤の沈降による環境変化で堆積した砂層を8層発見した。最上部の砂層は1960年チリ地震による津波堆積物である。すなわちチリ地震と同規模の巨大地震が、チリ海溝沿いで過去からくり返し発生していたことを示しており、堆積物の放射性炭素年代測定から、その発生間隔はおよそ300年であることが明らかになった。, チリでは16世紀以降の歴史記録の中で、100~150年おきに地震が発生していることが知られている(西暦1575年、1737年、1837年、1960年)。しかし、今回発見された地層の証拠によれば、1960年チリ地震に先立つ同規模の地震は1575年の地震であり、1737年、1837年の地震は比較的規模が小さかったため地層に痕跡を残さなかったと考えられる。同様の現象は、産総研がこれまで行ってきた千島海溝沿いの調査からも明らかになっている。海溝沿いにくり返し発生する地震は、時折通常よりも規模が大きい「異常な」巨大地震になると考えられ、2004年12月26日に発生したスマトラ沖地震もその例の1つと言える。, 地震の長期的発生予測のためには、過去に発生した地震の履歴を解明し、再来間隔を見積もることが重要である。産総研はこれまで千島海溝沿いや北米カスケードにおいて、USGSとの共同研究により、海溝型地震の履歴や津波の研究で成果を上げてきている。一方、観測史上最大の1960年チリ地震の震源となったチリ海溝沿いの地震の履歴はいまだに十分に解明されていない。この海溝沿いから発生する津波は、日本まで到達して被害をもたらしえることから、本地域における地震の履歴の解明は、我が国における遠地津波の防災という観点からも非常に重要である。歴史記録の乏しい本地域では、地形や地層の地震痕跡調査が、地震の履歴の解明において最も有効な方法であることから、産総研、UCV、USGSの3カ国の研究機関の連携により、1960年チリ地震で実際に津波と地殻変動が記録された地域で共同調査を行った。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、ナスカプレートが南米プレートに年間8.4cmの速度で沈み込んでいる(図1)。1960年5月22日に発生したチリ地震は、この海溝沿いを震源としており、規模は観測史上最大のマグニチュード9.5で、昨年のスマトラ沖地震(マグニチュード9.0)を超えるものであった。津波は丸一日かけて太平洋を渡り、日本まで到達して被害をもたらした。日本での死者・行方不明者は142人にものぼる。1960年チリ地震以前には、歴史上、津波を伴う地震が16世紀以降に100~150年間隔で3回(西暦1575年、1737年、1837年)記録されているが、それ以前の地震の履歴を解明するには、地形や地層に残された津波や地殻変動の痕跡を見つけ調査する必要がある。そこで産総研とUCV、USGSの合同調査チームは、チリ中南部沿岸のマウジン川河口周辺の湿地において、トレンチ掘削調査を行った。調査地域は1960年チリ地震における震源域のほぼ中央付近に位置しており、地形や地層に津波や地盤の沈降の痕跡が残されている。, 湿地では2kmの範囲で60箇所のトレンチ掘削調査を行い、地表から深さ1~1.5mまでの堆積物の観察を行った(図2)。湿地では通常、泥炭質の土壌が堆積しているが、1960年チリ地震の際には、津波によって運ばれた砂が、最大約15cmの厚さで湿地表面を覆ったことが地元住民により目撃されている。トレンチ壁面では、当時の砂層が下位の土壌を一部削りながら堆積して、その後再び土壌に覆われている様子が観察された。同様の砂層と土壌との関係は、さらに下にもくり返し積み重なっていることが明らかになった。また、場所により土壌と砂層との境界は、干潟の生物が巣穴等を掘って乱した跡が見られ、地盤の沈降によって湿地から干潟へ環境が変化したことを示している。したがって1960年チリ地震以前にも、同様の津波や地殻変動を伴う地震がくり返し発生していたと考えられる。これらの地層の痕跡は全部で8回分検出でき、上位からA~Hと識別した(Aは1960年チリ地震)。それぞれの土壌の中から、当時生息していた植物の遺体を採取し、放射性炭素年代測定を行ったところ、Bは1575年の地震に対応し、以下、C:AD 1220~1400年、D:AD 990~1190年、F:AD 430~660年、H:BC 80~AD 220年と推定された。したがって平均すると約300年間隔で巨大地震が発生していることが明らかになった。これはプレートの沈み込み速度から計算される発生間隔(250~350年)と矛盾しない。, トレンチ掘削調査では、歴史記録にある1737年と1837年の地震の痕跡は確認されなかった。これは、この2つの地震が1960年チリ地震よりも規模が小さく、地層に痕跡を残すほどの津波や地殻変動を伴わなかったためと考えられる。, マウジン川河口付近には、1960年チリ地震時の地盤の沈降による浸水で枯死した木が、現在でも多く見られる(図3)。これらのうち、特に幹の太い15本の立ち枯れ木について年輪を計測した。その結果、8本が1837年以前、2本が1737年以前から生育しており、2回の地震を経験しても枯死することはなかったことを示している。すなわち1960年チリ地震のような地盤の沈降による浸水はなかったと言える。, チリ中南部沖の海溝沿いでは、100~150年間隔で地震がくり返し発生しているが、約300年間隔で、時折1960年チリ地震のような通常より規模の大きい(マグニチュード9クラスの)巨大地震となり、地層に痕跡を残していると考えられる。このような性質は、最近、世界各地の海溝沿いでも明らかにされつつあり、2004年スマトラ沖地震もその例の一つと考えられる。, 今回の成果は、チリのみならず日本を含む太平洋沿岸での津波防災にとって非常に重要な基礎資料である。今後、過去の地震における震源域の広がりをより詳細に解明するため、広範囲において同様の調査を行い、地震の履歴を確認する必要がある。また、海溝型巨大地震の特性を知るため、1960年チリ地震時およびその後現在までの地殻変動を定量的に解明する予定である。. チリ大地震でも地球の質量が一瞬、わずかに自転軸に向かって集まり、自転速度がわずかに上昇した。 今回のチリ大地震は、巨大なナスカプレートが隣接するプレートの下に沈み込んだ際に発生しており、「プレート境界型地震(逆断層型)」に分類される。
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チリ地震は、南アメリカ大陸のチリ共和国および近海にて発生した個々の地震の通称であり、それらの総称でもある[1]。, チリの位置する南アメリカ大陸の太平洋岸は環太平洋造山帯の一部であり、海溝(ペルー・チリ海溝)、造山帯(アンデス山脈)などの地殻活動が活発であり、地震や火山活動の多い地域である。ここではアンデス山脈の中部以南の太平洋岸に位置するチリ、および地勢上連続しているアンデス山脈東部のアルゼンチン西部山岳部、ボリビアのアルティプラーノも含めた地域における地震活動について記述する。これらの地域における地震の発生メカニズムはナスカプレートと南米プレートが年間約7㎝の速さで衝突し収束型境界となり、ナスカプレートが南米プレート下へ潜り込む沈み込み帯となっている。地震はプレートの衝突、沈み込みにより蓄積された歪の解放によるものであり、コロンビア、エクアドル、ペルーにおける地震と共通している。, また震央が海上の場合を特にチリ沖地震と区別する例も見られるが、こういった慣例も厳密には運用されておらず、1960年に発生し日本にも大きな津波被害を及ぼした地震は、バルディビア近海で発生したM9.5の巨大地震で震央は沖合であったが、チリ地震と呼んでいる[1]。これはチリに限ったことではなく、他の南米や中米各国における地震の場合でも○○地震と○○沖地震は厳密に運用されていない。, 重い海洋プレートであるナスカプレートは、年間約7cmの速さで南米プレート(大陸プレート)へ衝突し、その下へ潜り込み、歪を蓄積させ続けている。衝突面では南米プレートを巻き込みペルー・チリ海溝を形成し、大陸部分では陸地を隆起させアンデス山脈を形作っている。 その結果、地質構造は褶曲・断層・火山などが形成され、ボリビアの周辺では高原台地を形成している。, 南北に7000Kmを超える南アメリカ大陸は、南米プレートの西側に形成されている。南米プレートの東端は大西洋中央海嶺でプレートが誕生しており年間約25mm東西に広がっている[2]。南米プレートの西端では主にナスカプレートの潜り込みが起きておりペルー・チリ海溝およびアンデス山脈を形作っている。ナスカプレートは西から若干北よりの東へ向けて南米プレートへ向かい潜り込んでいる。衝突の速さは北部で65mm/年、南部で80mm/年で大きな差は無いが沈み込み帯の影響による地殻変動は複雑であり、火山活動、地殻変形、地震など大半の地殻活動が大陸の西側、コロンビア西部、エクアドル、ペルー西部、チリで起きている[3]。また南米大陸の太平洋岸の南端では南極プレートが潜り込んでいる。, 南米大陸の太平洋岸は、環太平洋造山帯の一部で地球上で造山運動や火山活動が活発な地域であるが、エクアドルからチリにかけては特に地殻活動が活発な地域で巨大地震が繰り返し発生している[4]。, 上記のプレート間の相互作用特に沈み込み帯における年間約7㎝以上の歪の蓄積が、大地震のエネルギー源となっている。地震活動は活発で、マグニチュード8から9クラスの巨大地震も起きており、その津波による影響は東アジアまで達している[6]。, 南米大陸周辺の過去の大きな地震の震央は、北半分のコロンビア・エクアドル・ペルー沿岸、南半分のチリにかけて頻発しており、M8以上の巨大地震を発生させている数百キロメートル規模の地殻破壊領域もコロンビアからチリにかけて確認されている[7]。, 震央はペルー・チリ沖のペルー・チリ海溝周辺から、チリからボリビアのアルティプラーノ、アルゼンチンの西部山岳地方にかけての内陸数百㎞の範囲に分布している。海溝からの距離に比例して震源は深度を増しており、深度は数十㎞から数百㎞に達している。アルゼンチンにおける大きな地震の多くは、隣国チリとの国境地帯である西部のアンデス山脈で発生している。詳細はアルゼンチンの地震(スペイン語版)を参照。同様にチリ北部ペルーとの国境地帯も連続した地震活動の活発な地域であり当記事の記述に含める。またチリ独立以前の歴史地震、および旧ペルー・ボリビア領内で発生し震央が現在チリ領となっているものも当記事に含める。 0000146951 00000 n
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@�Q���I�����0+p�M�i�hs��PJ�{����`����d��ΐ� �ּ��[/��s��Q�LXj�6H�-`g�e��$��D��k��G��Ɍ�X2�H>�[ȿU��'�����A�u�F9�g またチリ国内では北半分で地震が多発しており、ナスカプレートの南端で6回の地震、以南の南極プレートが沈み込んでいるロス・ラゴス州からティエラ・デル・フエゴにかけての地域で4回の計10回が南半 … 海溝もコロンビアの太平洋沖のコロンビア海溝[18]からエクアドル海溝[19]、ペルー・チリ海溝約5,900kmと南米大陸の太平洋岸沖に連なっている。, 1586年(天正14年)、1687年(貞享4年)、1730年(享保15年)、 1837年(天保8年)、1868年(明治元年)と1878年(明治10年)、1922年(大正11年)、1960年(昭和35年)、2010年(平成22年)2月28日にチリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達し三陸沿岸で観測された[4]。, 19世紀以前はマグニチュード推定8.0以上、または死者推定100人以上の地震をes:Anexo:Terremotos_en_Chileより抽出。 trailer
0000010818 00000 n
三陸沿岸で夜明けの海を見つめていたある漁師は、吉村昭の取材に対してこんな言葉で1960年チリ地震津波の襲来を伝えたという。これほどドラマティックではなかったにせよ、2010年2月28日に我々が目のあたりにした光景も、まさにこのようなものであった。そしてこのような光景は、天正14年にも、貞享4年にも、享保15年と天保8年にも、明治元年と明治10年、大正11年にも三陸沿岸でみられたという。チリ沖合で発生した遠地津波が日本に到達することは、けっしてめずらしいことではないのである。, 南米チリ共和国は、火山や地震活動に関しては、日本以上に活動的な地域である。ここ数年の例をあげても、2007年1月22日から始まったPuerto Aysenフィヨルド内で起きた地震活動(これは噴火を伴ったと考えられている)と津波、2008年5月に始まり4000人を避難させたChiaten火山の噴火、そして2010年2月27日の巨大地震と大規模な災害がチリ南部で次々と起こっている(図1)。この巨大地震は低角逆断層の震源メカニズムをもち、プレートの沈み込みと直接関連しているが、ほかの活動は斜めに沈み込むプレートの横ずれ成分を解消するように発達したLiquine-Ofqui断層帯に沿って生じている。また、Villarrica火山をはじめとするチリ中央部の活火山の活動も、近年活発になってきているようである。, チリのテクトニックセッティングを概観してみよう。図1にプレートと第三紀以降の火成活動の分布を示した。ここで目につくのは、沈み込む海洋プレートと火成活動との関係である。チリ海嶺が沈み込んでいるタイタオ半島の北側では、北側に向かって次第に古くなるナスカ・プレートがおよそ9 cm/yの速度で東北東へ、南側では南に向かって次第に古くなる南極プレートがおよそ2cm/yの速度でほぼ真東に向かって南米大陸の下に沈み込んでいる。パタゴニア(南米大陸の南緯40度以南の地域)南部では、14 Maから始まったチリ海嶺の沈み込みがすでに完了しており、地下にはいわゆるasthenospheric windowが期待される地域であるが、活火山の分布はまばらである。一方、より冷たいスラブが沈み込むパタゴニア北部からチリ中央部では、密に分布する活火山がほぼ直線状の火山前線を形成している。不思議なことに、冷たいスラブが沈み込んでいる場所の方が、火山活動は活発なのである。パタゴニア南部では、中期中新世の花崗岩が火山前線よりも前弧側にまばらに分布していることが知られているが、これがナゾを解く鍵かもしれない。, 地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。さらに過去に生じた地震の分布(図2)と比べると、地震はチリ海嶺沈み込み帯付近では少ないこと、北側にいくほど多くなること、20世紀以降に発生したMw > 8.2 以上の地震もナスカ・プレート側に集中していることがわかる。ナスカ・プレートの沈み込み速度が南極プレートよりも早いことに加え、沈み込むスラブの温度や浮力によって、上盤とのカップリングが異なるためと考えられる。, このようなコントラストは、地質にも現れている。タイタオ半島沖では、堆積物の供給量が多いバーケル川などの河川が流入しているにもかかわらず、付加体は全く発達しておらず、造構浸食が進んでいる。一方、より古いスラブの沈み込むタイタオ半島南側の海域では、付加体が形成されつつある様子が地震波探査などで示されている。所はかわり、形は変えつつも、西南日本と東北日本のようなテクトニックなコントラストが、チリでも観察されるのである。, さて、チリにおける地震活動を示すいくつかの露頭を紹介したい。図3は、コンセプシオン付近のチリ国道5号線の法面に現れた活断層群である。上位の褐色の地層はいわゆるローム層であり、下位の凝灰質岩の変位に伴って変形している。一見すると正断層のように見えるが、断層面上の条線の向きから横ずれ成分が大きいことがわかる(図4)。したがって、地すべりではなく、テクトニックな変形によって生じた断層であると思われる。図5はタイタオ半島最先端部に分布する超塩基性岩中に発達する横ずれ断層とそれに伴うpressure ridgeである。この地域は1960年チリ地震の破壊域の最南端部に当たる。この断層が1960年地震の時に動いたかどうかは定かでないものの、巨大地震が末端部で歪を解消するときに、何らかの役割を果たしたのではないかと考えている。. 0000003133 00000 n
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カプレートが南米プレートの下に沈み込んでおり、M8程度またはそれ以上の地震が繰り返し発生し ている場所である。 過去には、チリ沿岸付近で発生した地震により、日本でも津波による被害が生じ 0000216603 00000 n
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地震もまた、沈み込む海洋プレートにその活動が規制されているようである。1960年チリ地震の震源域は、ナスカ・プレートが沈み込む領域に破壊域が限定されている(図1)。 0000027870 00000 n
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昭和35年5月24日早朝来襲したチリ津波は、北海道から沖縄までの太平洋沿岸各地に被害を与えた。体感する地震がなく、気象庁の対応も遅れ、完全な不意打ちであった。南米沖で発生した遠地津波は、1586年以降19例もあったのだが、その認識が不足していた。 北海道・青森・岩手・宮城・三重だけでも358億円の被害となった。一般会計総額1兆6千億円、国土保全費520億円の頃である。前年の伊勢湾台風(被害額1,365億円)に引き続く大災害であり、昭和三十五年六月のチリ地震津波による災害を受けた …
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